『カメラは映画を撮ってくれない。』
僕はそれを「小型映画」で学びました。
浪人している時に大宮の古本市で見つけた8m/mファンの為の雑誌です。
もちろん、何年も前に既に廃刊になってました。
今で言う「ビデオ撮影術」みたいな雑誌です。
そこには驚くべきことが書いてありました。
音声をフェードアウトさせる為に磁石を使うテクニック、
FMラジオを使ったワイヤレス録音方法、
新聞紙を使ってピントを正確に合わせる方法、
水中で撮影出来るカメラケースアタッチメントの広告、
果てはモンタージュ理論やシナリオ作法の基本まで、
映像に関する全てのことが書いてあったのです
(発刊当時は8m/mカメラがかなり普及していて、
今のビデオカメラ並みだったそうです)。
その時代の波に消えてしまった雑誌が、なぜここまで新鮮に見えたのか。
そこには「アイデア」があったからです。
様々な試行錯誤や実験を重ねた、発明品があったからです。
プロもアマチュアもありません。
クレーンがあろうが、インフェルノが使えようが、
いつの時代も、学ばなければいけないもの、追求しなくてはいけないものって、
同じなのではないでしょうか。
ここで紹介したアイデアは、
今となっては何の役にも立たないものばかり。
だって、今やデジタル時代です。
プレミアやアフターエフェクツ、なんでもPC上で出来ちゃう。
以前はプロの現場にしかなかったアイテムやツールが
個人で使えるようになりつつあるのです。
このサイト、これから映画やビデオを撮ろうとしているあなたにとっては、
何の参考にもならなかったと思います。ハイ。
でも、映像を作るのはやっぱり人間なのです。
カメラや機械は、映画を撮ってくれません。
そこにはセンスがあり、努力があり、感情があり、アイデアがあるでしょう。
お金や時間は無尽蔵ではありません。
自分の頭の中にあるモヤモヤを具現化する為には、
やっぱし様々な「実験」が必要なはず。
・・・ですよね?